AGAは、薄毛の症状の中でも特に男性に対して現れる症状です。薄毛の進行の仕方が特徴的で、M字型や頭頂部に薄毛の症状が見られることからこうした症状が出たときには普通の方法で治療を行っても意味がないことに気づかなくてはいけません。AGAは先天的な症状であるため、一度症状が出てしまうと専門の病院や薬を利用しない限り完治をさせることが難しい病気です。そのため、AGAの疑いがあるときにはまず専門外来に行って頭皮の状況を診てもらわなくてはいけません。

こうした特長的な薄毛は、男性が生まれ持っている男性ホルモンが影響して生じると考えられています。男性ホルモンは、男性の肉体をより男性らしくするために骨や筋肉を発達させるホルモンです。男性ホルモンがないと男性として生きていくことはできないので必要不可欠なホルモンなのですが、このホルモンはそれと同時に頭皮に対して悪影響を与える物質を生み出します。この物質は、頭皮の環境を劣悪にして髪の毛の発育を阻害する効果を持っています。

そのため、放置していると着々と薄毛は進行し、気づいたときにはM字型になったり頭頂部だけ髪の毛が無くなったりするのです。さらに気をつけなくてはいけないのは、AGAは年齢など関係なくそうした症状が起こることです。男性ホルモンの含有量が多い男性は、比較的若いときであっても髪の毛が抜け始めてしまうので、その作用を促している物質を薬で抑えなくてはいけません。