医療機関でAGA治療を扱うことが多くなりましたから、気軽にAGA外来に通院することができるようになりました。AGA治療の中心となるのは薬物療法ということになります。そこで、AGA治療で用いられている代表的薬としては、プロペシアという薬を挙げることができます。このプロペシアという治療薬の主成分としては、フィナステリドと呼ばれる成分が配合されています。

フィナステリドはもともと前立腺肥大症の治療薬として開発された薬品でしたが、その後の研究でAGAの人にも効果があるということが判明し現在においても広く用いられている薬となっています。プロペシアの効果としては、男性ホルモンが薄毛に影響をもたらす酵素に変換する作用を抑制するという効果があり、結果として髪の毛の成長を促進することができます。髪の毛の成長サイクルが正常になれば、必然的に太くて強い髪の毛が生えてくることになります。どの程度の割合で効果があるのかというと、個人差はありますが3年間の使用で約70パーセントの人に効果が見られたというデータがありますから、かなりAGAの改善を見込むことができるということになります。

副作用としては、性欲の減退や勃起不全、肝機能障害などの副作用の報告などがありますが、症状は軽く、副作用が出る可能性も数パーセントであるとされています。ただし、薬を服用していて何らかの違和感を感じるようなことがあれば、すぐに医師に相談した方がよいと考えられます。